「23分間の奇跡」を久しぶりに読み返したら、まったく感動できないんですが

 

昔、若かりしころに読んで感銘を受けた本。

ところが、いい大人になって読みかえすと、あれ、こんなもんだったっけ? 

昔はもっと感動したはずだけど。

 

こんなふうに思うこと、ありません?

 

つい先日、書店で見つけた本なんですけど、

 

23分間の奇跡 / ジェームズ・クラベル

 

これ、大昔に読んだことがあって、懐かしくてつい買ってしまったんですよねー。

もういちど、あの感動を!

なんて期待しつつ、いざ読みはじめたのですが、

 

ふーん。

 

ふーん。

 

それで?

 

 

こうなるの、わかってました。

 

わかってたんですけど、

でも、どこかでまだ自分の感受性に期待していたところもあったんです。

自分にも、まだ若い感性が残ってるんだって、そう信じたかった。

 

・・甘かったです。

 

悲しい話を読んで悲しくなったり、SF小説を読んでわくわくしたり(かなり薄くなりましたが)、それはまだ出来るようです。

 

でも、10代、20代の頃のように、小説を読んで心が震える。そんな体験はもう出来ないのでしょうか?

 

年をとると感性は衰えます。

 

そんなこと学校で教わってませんが?

 

パールバックの大地、筒井康隆の夢の木坂分岐点、ヘッセの車輪の下銀河鉄道の夜

もしかして、こうした小説も、このあとの人生、感動できないんでしょうか?

 

60歳超えたら感性復活!

 

とかないんですかね。

 

とはいえ、23分間の奇跡は、10代の若者に、ぜひとも読んでほしいです。